禁断の酒アブサン1世紀ぶり復活
中毒性があるとして、発祥の地スイスで約1世紀に渡り禁止されていた蒸留酒”アブサン”が2005年3月1日、正式に解禁されました。
”アブサン”という蒸留酒をご存知でしょうか?
ニガヨモギなどの薬草で香りと味をつけたアルコール度数が60〜75度の強い酒です。緑色をしているので、「緑の妖精」とも呼ばれています。
画家のヴァン・ゴッホが自分の耳を削ぎ落とし女友達に送りつけたというあの有名なエピソードもこのお酒の魔力と言われています。(アブサン常飲によるアルコール中毒)
このハーブに含まれるツヨン(Thujone)という物質がマリファナに含まれる物質THCとそっくりの麻薬性があり、常用すると廃人となるの恐れがあるのです。
19世紀のパリでは・・・
19世紀のパリでは、午後4時から6時までを「緑の時間」とし、アブサンに酔いしれるのが芸術家たちのダンディズムとされていました。いわゆるベル・エポックの時代・・・。このお酒がなかったら生まれなかった思想・芸術があるのかもしれません。退廃的…そういえば…
学生時代、フランス詩の講読授業で河盛好蔵先生の口から”アブサン”という名をはじめて耳にした時、鼻に抜ける発音と共にとてつもなく深い”退廃”を感じました。
パリの大事件!ある日カフェでアブサンを飲みすぎた詩人ヴェルレーヌは、愛する美少年アルチュール・ランボーに向けピストルを放ってしまいます・・・ひどい。
薬草は使い方次第で毒にも薬にもなりますが、このキク科のニガヨモギ/Artemisia absinthium L.も例外ではありません。
少量ならばアニスやウイキョウと同様、食欲増進剤になりますが、とりすぎるとそれなしでは過ごせない”麻薬”に。神経系を破壊し幻覚症状をおこさせ、全身的な麻痺状態、意識ももうろうとし、最後には”死”に至ります。
19世紀末のフランスで社会的災厄とみなされ禁断の酒になりました。今回解禁になったのはスイス製のもので、フランスでは依然として禁制品です。(イギリスには成分濃度の低い合成品があります)
ニガヨモギは古代エジプト人、ギリシァ人、ケルト人の間でも薬用植物として使用されてきました。
現代フランスの植物医療の大家モーリス・メッセゲ氏(彼は代々植物療法家の家に生まれ、科学的にその効能を立証、チャーチル首相、エリオ大統領、ジャン・コクトーの病気を薬草で治した人)によると、
効能1、様々な種の寄生虫にたいして効果がある
効能2、全身強壮剤(食欲を起させ、消化機能全体を刺激)
効能3、肝臓の機能不全回復、黄疸、
ウイルス肝炎の治りかかっている人に有効
効能4、解熱剤
昔の人はキニーネが発見されるまではこれを良く利用していた。
効能5、生理不順、下痢
ニガヨモギは別名「女神ディアナの草」と呼ばれています。しかし、多く採りすぎるとひどい頭痛やめまい、結膜炎などになる恐れがあります。
妊娠中、授乳中の女性の使用は厳禁です。
参考:メッセゲ氏の薬草療法
ドイツ夫人のハーブ学
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コメント
初めまして
オペラ座の書き込み有り難う御座います。
こちらは、アロマ系で、ステキなブログですね。
アロマテラピーは独身時代に少しかじったんですが、今は子供にかまけて、蝋燭も灯しておりません。アロマグッズは眠っています。
でも、お酒はオッケー。お酒好きで、香りの良いものは、大好きです。あと、安いもの・・・ジンは少し前に飲んでましたが、確かに独特の香りがします。でもストレートで飲む代物でもないんで、お手軽にオレンジで割って飲みましたが。
以前、野薔薇の香りに引かれて飲んだお酒には、えらい目にあいました。おいしくて、地獄を見ました。
アブサンは初めて聞きます。これに関わるお話は、なんだかどきどきしますね。飲んでみたい気もします。
投稿: 睦月 | 2005年3月 2日 (水曜日) 22時24分
睦月さん
思いきって書き込みをして良かったです。
アロマ、お好きのようですね。
もし良かったらたまにのぞいて観て下さると嬉しいです。
睦月さんは香りのお酒、いろいろ試されているようですね。
ジンの香りの”ジュニパー”という精油の香りは柑橘系と良く合うのでアロマテラピーでは良くブレンドします。
むくみ解消に、ジュニパー、サイプレス、レモンなんてとても良い香りになると思います。レモンの代わりにビターオレンジまたは、プチグレン(オレンジの葉っぱから採取する精油で柑橘系の香り)をブレンドすると、きっと男性もお好みの香りブレンドになるかと思います。
酒屋さんでアブサンを見つけたらこのブログにアップします。
睦月さんももしも見つけたら教えてくださいね。
ではまたの日に。 maki
投稿: maki | 2005年3月 2日 (水曜日) 22時59分