講演会「アロマテラピー、体内時計と健康」の講演要旨など
皆さんはグレープフルーツの香りでやせる、という話を聴いた事ありますか?生理学的に人間の身体で実験された資料によると、この香りを週3回嗅ぐと3週目以降から体重はマイナスへ。真正ラベンダーの香りを嗅ぐと食欲増進、1週目から体重増加。この現象をラットを使って実験した二人が新潟市内で講演を行いました。
2005年4月17日、新潟市内でアロマテラピーの講演会に行って来ました。
二人の学者の他、県内の医療関係者の発表もあり、興味深い内容でした。
中でも、永井教授の体内時計のお話が大変参考になりました。
健康のためには・・・ストレスマネジメントを上手に行い、規則正しい生活をし、適度な運動をし、体内時計を健全に保つ事が健康維持に重要であるということです。皆さんの「時計」は正確ですか?
まず、新島 旭新潟大学名誉教授は「匂い刺激の自律神経活動への効果」。
内容は去年の秋のLFE特別講座にお招きした時の内容。
次ぎに、永井 克也大阪大学蛋白質研究所所長・教授は「アロマテラピー、体内時計と健康」というテーマでお話頂きました。
20数年来の共同研究者のお二人は、数年前アロマテラピーの匂い刺激が自律神経に作用し、身体の様々な機能に影響を与える事をつきとめました。
以下、講演の要旨〜〜
グレープフルーツ(GF)は交感神経を興奮させ、脂肪の溶解を促進し肥満抑制作用があり、逆に真正ラベンダー(LV)は、副交感神経を興奮させ、体脂肪・体蛋白質の蓄積を増加させる事が明らかになった。
そこで永井教授らは脳にある体内時計に注目・・・・
上記のようなGFやLVの匂い刺激による自律神経活動の変化は脳にある体内時計を破壊すると消失するし、遺伝的に体内時計に異常の認められるマウスでも反応が消失する。この事実は匂い刺激による自律神経活動の変化には体内時計が関与する事を示している。
ところで、ヒトの場合体内時計に異常をきたすと日周リズムが乱れ、不眠やうつ状態になり、さらに血糖・血圧が朝になっても上昇せず、身体が起きない状態になる。不登校の生徒なども体内時計の乱れに原因がある事が多い。これらの事実は生理的現象のリズムが体内時計により適性に統合されないと、精神的及び肉体的な健康に異常をきたすことを示している。
アロマテラピーは体内時計の健全な、つまり生活習慣の正しいリズムが存在して初めて有効なのではないだろうか。
参考:
アメリカのNIH DRベール氏
うつ病患者の治療法として光療法を実施
すると、まず甘いものを欲しがらなくなるという事。
北欧でのうつ病患者の治療
光療法を導入、朝に2,500ルクス以上の明りをたっぷり浴びる。
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コメント
makiさん、わかりやすいレポートをありがとうございます。
とても勉強になりました!
香りの自律神経への効果に、
脳の体内時計が深く関与しているとは、驚きの研究結果ですね!
体内時計を破壊すると、香りの効果がなくなってしまうのは衝撃です。
香りの効果の個人差も、生活リズム・習慣に個人差があるからかもしれませんね。
植物の貴重なエッセンスを、より効果的に使うために、
まず自分の生活習慣を見直してみようと思いました。
投稿: hamada megumi | 2005年4月21日 (木曜日) 17時00分