香の好みは・・・
私たちゼラニウム、三姉妹。
学名は「Pelargonium asperum」、 皆同じなのよ。でもね、生まれ育ったところが違うの。だから、それぞれ香りも少し違うの。
「以前はとっても好きだったけど、最近香りの好みが変わり、蓋を開けるのもイヤ・・・もらってください」というYUKAさんの手を離れて、中国生まれのゼラニウム・チャイナが仲間に入りました。香りの好みがガラリと変わることはあるのね、寂しいけど仕方のないことなのよ。
でも、そんなチャイナにもとっても嬉しい出来事があったの。それは・・・
LFE(Le Forum Essentiel新潟アロマテラピー研究会)、新潟市の中央公民館で活動しているアロマサークルなんだけど、そこで12人の女性のみなさんにゼラニウム・エジプトとチャイナで香り比べをしてみたの。ムエットという細長い画用紙に精油をつけて、そっと香を嗅いでもらうんだけど、チャイナの方が「好き」っていう人の方が多かったのよ。
チャイナはエジプトよりも「フルーティー」な香り。
あともう一つ嬉しい事があるの。今日もう一つ仲間が増えたの。それは、ブルボン。ゼラニウム・ブルボンは、マダガスカル生まれ。マダガスカルはアフリカの東南、インド洋上に浮かぶ世界第4位の大きさ、マダガスカル島。
3姉妹とも香りはバラに似ているの。だから、香料業界ではアルコール類が分離されてバラの香りの香料原料として使われているのよ。
シトロネロール、ゲラニオール、リナロールっていう芳香分子はバラの主成分と同じ。だからバラのような香りがするのネ。
シトロネロールはユーカリレモンにも沢山はいっていて、筋肉弛緩作用、血圧降下作用、鎮静作用、蚊忌避作用があるといわれています。ギャバを増やすとも・・・
ゲラニオールには、抗不安作用、皮膚弾力回復作用収斂作用。
不安定で落ち着かない心を、深く甘い草原の香りで癒します。手作りのアロマ化粧品でも人気の精油。
今日、チャイナを手放したYUKAさんに、LFEでのチャイナの人気ぶりを報告。ついでに、新入りの「ブルボン」の香りを試してもらったのですが、結果は・・・NG
ブルボンはさらに濃厚な甘い香り。
精油の香り・・・その好みが変わること、経験あるとおもいますが、それは、香り刺激が確かに私たちの中に入り込み、様子を伺い、必要な時にだけ力をくれる、という証明なのでしょう。
この日生まれた*香りレシピ*
サンダルウッド
ベルガモット
ラベンサラ
マジョラム
カモマイルローマン
トータル10滴。心をそっと温かく包み込んでくれるような、洗練された香りになりました。
プラナロム社のゼラニウムにはもう一つ、地中海に浮かぶ島、コルシカ島産のものがあります。
コルス産は、シトラールを含み、他のゼラニウムに比べ、真菌症に効果が期待できるよう。
その香りは、独特のグリーン調は影を潜めて、爽やかな甘さの中に酸味を感じる香り。憂鬱な気分を忘れさせるとか・・・
エジプト、中国、マダガスカル。長旅をしてこのお部屋にたどり着いたのね。しばらくはお付き合いいただいて、一人でも多くのお疲れの方に元気の一滴をお願いします。
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