ネコみみ新幹線
これはJR東日本が今開発中の未来型新幹線「Fastech」360S
先日、宮城県にある新幹線総合車両センターに見学に行ってきました。
たずねる二日前まで、試験走行期間中のこの車体に試乗するはずだったのですが、事情により見学のみに変更。
この黄色い耳。運転士がスイッチを入れると何も無い流線型の屋根部分から「ジ~~~ッ」という感じで出てくる。左右対称に黄色い耳のような物体が出て来る。1号車から8号車まで何枚も出て来る。しかも、花が咲いたように一斉に、「ジ~~~ッ」。
誰かが言った。「コレ となりのトトロのネコバスでしょ・・・ん?」一同 納得の微笑み。
この黄色い耳は、ただの飾りではないのです。「空気抵抗増加装置」:JR職員さん熱弁(いたずらっぽい微笑みで)
そうです。この何十枚もの黄色い耳は、新幹線が非常停止しなければならない不測の事態に大活躍してくれる、最新型の「装置」なのです。
中越大震災時、あの脱線事故を教訓に、大地震の際緊急停止を想定しているらしい。
そして、コックピット。ひとりしか座れません。デジタル表示です。パソコンの液晶画面のよう。新幹線の運転士は前はあまり見ないそうです。なぜなら景色ほとんどつぶれて流れゆく速さですから。。。慣れないとこわいでしょうね。
車両ごとに何種類もの椅子のすわりゴコチ、インテリア、居住性も重視されているよう。
この赤い椅子は、まるで飛行機のビジネスクラス並み。座ってみました 良いです。フットレスト付きもありました。
雨の日、雪の日、2年前から試験走行を行っているという事なんですが、まだデビューの日は決まっていないということでした。
トイレも 斜めにスペースをとり、広く快適な空間。女性用のほうが男性よりも広く快適に作っているそうです。JR東日本はフェミニストでしょうか。
車両内に禁煙ルームが設けてありました。この3月から全車両「禁煙」になったのに、この車が誕生した頃は「禁煙なんて想定外」だったのでしょうね。これからの新幹線には必要の無い装備。2年とはそんなに昔の事なのかしら・・・。
礼儀正しくにこやかなJRスタッフに案内され、本当に楽しいひとときでした。
新幹線、時速360kmの世界はどんなかんじなのでしょうね。
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