本日の調香クラスから
テーマは、市販香水のマッチング。生徒さんのリクエストで実現。初めて香水のマッチングに挑戦しました。
マッチングとは、対象となるにおいを比較検討し再現してゆく方法。
その手法には・・・
①嗅覚を分析的に働かせる感覚的な方法と、
②分析機器を用いて定量的に行う科学的なやり方
この二つがあるようです。
本日は①の手法で行いました。
数種の香りをムエットに取り、お手本の香り目指して。嗅覚だけが頼り。
最初に香ってくるのは、グレープフルーツ、アトラスシダー。先ずはこのイメージを大切に。ベチバーとペッパーを調和させる事からスタート。次にHEADの構築。さらに、アトラスシダー、ゼラニウムの調和。木の香りも大切に。
お手本のフローラルフルーティーな’甘さ’に近づける為、オレンジスィート、ベンゾインが大活躍。しかし、甘く走らないように、パチュリーで重厚感を。ゼラニウム(エジプト)は、全体のバランス調整に大活躍。大変勉強になりました。
作業が最終段階に差し掛かった時、もう一度、数十分前にムエットに垂らしたお手本の香りを嗅ぐ。ドライアウト(残香)の香りを分析。そして、ベンゾインを1滴。
お手本には少し遠いのですが、調和の取れた良い香りに仕上がりました。
お手本の香りは、去年の春に発売された男性用香水で、動物性エキスを全く使わずに構築された香水。空と大地の間に煙る香りのイメージ。女性にも愛用者が多く、本日の講座をリクエストした生徒さんもご愛用で、この香りの精油のブレンドでトリートメントオイル等を作りたいそうです。
お手本の香水は Terre d'Hermes (エルメス)、調香師の名前は、JEAN-CLAUD ELLENA。彼のフランス語はとても心地よく響きますょ。前述のリンクをクリック、「le parfumeur」のバナーをクリックしてみてください。
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