若返りの水ハンガリーウオーター
最近、ローズマリーや柑橘の精油のブレンドがとても心地よく響きます。そこで、久しぶりに「若返りの水、ハンガリアン・ウオーター」を作りました。
土曜日の、朝日が差し込む部屋、冷たく凍りついた空気の中で調香です。
空調・暖房をつけ温かくしてしまうと、精油・ハーブウオーター等の「植物の命」に申し訳ないような気がして、かじかむ手で器具を消毒。軽い音楽のみ静かに心地よく流れる空間。
ガラスビーカーにまずローズマリー・シネオールを1滴落として、スィート・オレンジへ。もう少しスッキリ感が欲しいところ。そしてまた1滴・・・ネロリも忘れずに。もう少し・もう少しの繰り返し。嗅覚・感情、内なる会話が続く。ガラス棒でカタカタと良い香りになるようにブレンド&ブレンド・・・。
ネロリウォーター、ローズウオーターは香りの調子を見ながらタップリゴージャスに。保湿効果のあるヒアルロン酸もしっかり入れて。100mlの「ハンガリアン・ウオーター」完成。
今日は午後から生徒さんのハーブ講座に参加。そこで、皆さんに使用感を確かめていただきました。「香がよい」「すっきりする」というご意見。
精油はほんの少ししか入れていないのですが、肌につけると体温で上手い具合に揮発して、全身良い香りに包まれます。フェイシャルケアの他、入浴後のボディーローションとしてタップリ使用するのも良さそうです。
精油とハーブウオーター、目的別にいろいろブレンドすると、まるで新しい芳香が生まれて本当に楽しいですね。
ハンガリアン・ウォーターのお話
時は14世紀、ハンガリー王妃、エリザベートⅠ世のお話。若くして夫を亡くしたエリザベートⅠは、夫亡き後善政をしいていました。ところが、70歳を過ぎる頃から、老齢のため健康を害し、手足が痛む病に罹り、政治もままならず・・・。そんな彼女に修道院で作られた、ハーブチンキ剤が献上され、それを使用したところ、見る見るうちに元気になったという事。
その上、彼女は健康を取り戻すだけでなく、美貌もよみがえり、70歳を過ぎていたにも関わらず、隣国ポーランドの20代半ばの王子からプロポーズを受けたというのです!
このようなエピソードから、ローズマリーのチンキは「ハンガリー王妃の水(ハンガリアン・ウォーター)」と呼ばれ、若返りの水の異名を持っています。
ローズマリーは地中海沿岸の代表的なハーブで、歴史も古く、ギリシア時代は記憶力のハーブとして、学生が試験の時に身につけていたとか。去年訪れた南イタリア(地中海に面して)でも見かけました。
冒頭の写真は、南イタリア・ポンペイ遺跡(ローマ時代)の中で撮影しました。美しいローズマリーの生垣。
現代の科学でもローズマリーは、抗酸化作用の高いハーブ。アンチエイジング効果が期待できそうですね。
ローズウォーターの期待できる効果
お肌・・・キメを整え、ハリをもたせる効果が期待できる
香りの心理効果・・・情緒安定、うつ状態緩和
ネロリウォーターの期待できる効果
お肌・・・細胞を活性化し、色を白くする効果が期待できる
香りの心理的効果・・・不安や落ち込みの解消
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