
3種・デザートプレートです。
いずれもショコラ(チョコレート)菓子です。
これまでいただいた中で一番美味しいショコラ菓子だったかもしれません。
先日、新潟フランス協会の「フランス菓子の夕べ」に参加しました。
ゲストには世界各地で活躍するパティシエ&ショコラティエの、ジャン=マルク・スクリバント氏。(フランス国内数々のコンクール受賞経験多数。カカオバリー社の専属デモンストレーター。)
*1962年、ローヌ・アルプ地方に生まれた彼は、幼い頃からおばあさまの「手作り菓子」を食べて育ったそうで、おばあ様のおかげで「味覚が育った」と言います。
その地方で採れる素朴な栗菓子、ニワトコの実、ハーブの風味など、正真正銘「本物の味と天然の香り」に囲まれて豊かに育ったそうで。
本物の味を知っている事は、今のお仕事にとても役に立っていると、彼は何度も何度も強調していました。
職人らしい律儀な雰囲気が伝わってきて・・・やはり、一流のヒトは、謙虚な人が多いのです。
さて、興味深い彼のお話の中から、最近のフランス菓子のモード(流行)をご紹介しましょう。
1、4~5年前からカラフルになってきている。マカロンのように。
2、伝統のレシピが現代風に復活。エクレアの中身としてベルベーヌ等のハーブを使うようになっている。
3、より小さく、カロリー控えめに
4、ボンボンショコラ これもハーブを使いアロマティークな菓子が流行
5、産地限定、畑限定のショコラが流行
さて、フランス菓子の世界では「アロマ」「ハーブ」が流行している模様。
ショコラティエは、産地により味も香りも異なるチョコレートを使い分けるのだとか。。。これって、ケモタイプ精油を使い分けるアロマセラピストと同じですね。
この夜のディナーの締めくくりに用意されたのは、3品のデザート。
左:タルト・ショコラ・・・アフリカ方面 サオトメ島のショコラ(カカオ分75%、香りが強く、太陽にさらされて土臭い感触。苦味はない)
真ん中:ヴェリーヌ・マディロフォロ・・・Madirofoloとはカカオ分62%、マダガスカル産のショコラ!!これはアプリコット風味。
右側:ル・バロン・・・ガーナ産のミルクチョコレート。これはキャラメル風味か!甘酸っぱいフランボワーズとともにいただきます。食感はふんわり。くちどけゆるやか。
お皿の上で世界中、3箇所のカカオが香ります。新潟にいながらにして味で世界旅行が出来るとは思いもしませんでした。
夢のような素晴らしい体験でした。
万代シルバーホテルの森本シェフのフルコースも素晴らしく、エンジョイさせていただきました。
さて、次回新潟フランス協会は、2月18日「新潟市~ナント市姉妹都市の調印式」です。
1月31日に篠田昭新潟市長ご夫妻とフランス協会の人々がフランス・ナント市で大枠の調印をすませ、おってナント市のエロー市長らナント市代表団が2月に新潟においでになって細かい内容についての調印するのだそうです。
これまで17年間の民間交流を重ねてきた、新潟フランス協会。
いよいよですね。
心からオメデトウございます
2月18日(水)は私も何かしらお手伝いができれば、と願っております。
ナント市を初めて訪れたのは1998年のフランスワールドカップ。
サッカーの日本代表チームが出場したフランスワールドカップの時です。
私は、新潟市主催の訪問団「ナント友好の翼」の一員として、ナント市のボージョワール競技場で、ジャパン・ブルーに染まっておりました。
今でも脳裏に、耳にこだまするワールドカップならではの喧騒。
気温37度。暑い日でした。
結局クロアチアとの激闘に負けて、ナントの街をあてどなく、涙と汗でくしゃくしゃになってふらふら歩いていた私たちに、優しく温かいエールを送ってくれたのもナント市民の皆さんでした。
感動したのは・・・とあるお店でミネラルウオーターを購入する時。
飛び切り冷えたボトルを店の奥のほうまでわざわざ取りに走って行き、手渡しながら「残念だったね、私は日本を応援してたけどサ・・・良い試合だったょネ」とねぎらってくれたフランス人がナント市民にいました。
嬉しかった。そこのウインドウに飾ってあった「ウォーターマン」の万年筆・シャープペン。
長く愛用しています。
国際交流って、とても単純。心とこころの思いやり交流なのですね。