生きる力。
女優 森光子さん、5月9日(土)に主演舞台「放浪記」の2,000回上演を達成されましたね。
その日の朝、NHKで観てそれを知り、前人未到のそのような偉業を達成する人の「エネルギー」を感じてみたくなり、ネットで検索。すぐさま劇場に電話。
すると、全席売り切れの筈が、奇跡的に補助席のチケットが取れたので迷わず観に行くことにしました。
午後1時に開演し、途中何度も休憩が入るものの夕方5時少し前まで4時間近く芝居は続きます。
林芙美子の女の半生を描いたものですが、舞台の上の森光子さんはこの上なく「自然体」流暢で、周囲の名優さんたちを圧倒していました。
そして、観客も長時間にわたり集中が途切れることなく、カーテンコールまでまっしぐら。
そして、そのカーテンコール。
こんなに静かで、しかも大きな愛とエネルギーに満ちたカーテンコールを体感したのは、私初めてでした。
森光子さんは舞台中央にひとり座っています。
そして、2,000名に近い観客に対して手をかざし隅々まで、ものすごくハッキリとしたエネルギーを送ってきます。
それは、数分間続いたでしょうか。
長い長い時間を使って、森光子さんは、
宙に手をかざして、
私たち観客に向かい、気・エネルギーを送ってくるのです。
それは、感覚が、細胞がしびれるほどの強さで。
言葉とは違う、凄み。
89歳。
圧倒され、いつしか拍手もやみ、
客席は水を打った様に静まり返ります。
一体感。
神々しい。
「皆さんはどうか幸せに生きてください。私も皆さんにエネルギーをもらって舞台に立っています。出来るだけ長くこの場に。」私はこんな風に森光子さんからの無言のメッセージを受け取りました。
ある特別番組で森光子さんはこう言っていました。
「最近になってようやく、私は”放浪記”を演じる為に生きている、と思うようになった」と。
シンプルに自分の生きる目的をかかげ、忠実に日々努力し、継続できる事はある種の才能であると思います。
「何の為に生きるのか、生きているのか?」
はてさて?
まだまだ旅の途中。
その答えは きっかけが無ければ永遠に感じられないのかもしれないし、もう感じている事なのかもしれないし・・・
生きる力を。
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