ワインの香りから・・・
「甲州きいろ香(か)」という名の白ワインです。
日本原産の甲州ぶどうから、メルシャン勝沼ワイナリーが作ったワインです。
甲州ぶどうは約1,300年以上前、原産地の西アジアからシルクロードを経由して、仏教と共に日本に伝来し、山梨県の勝沼、国宝大善寺に根付いたといわれる、国内唯一の在来種。輸入物でない、日本のブドウということですね。
学名は、ヨーロッパのブドウ用品種Vitis vinifera(ヴィティス・ヴィニフェラ)。
戦国時代の武将 武田信玄もこのぶどうを食していたとか・・・。
さて、この「甲州きいろ香」という白ワイン。
透明感のある、味わいで、グレープフルーツ、洋ナシのような香りが心地よく、嗅覚を刺激します。色で言えば・・・この香りは あわ~い黄色。
キュートな「香り」に魅了され、飲むのも忘れて、「香り」ばかり楽しんでいました。
飲み口は、香りの印象を裏切らず、嫌な感じがまったくありません。(2008ヴィンテージ)
この夜は、新潟フランス協会主催「フランスワインの夕べ」に参加して、ワイン醸造家・味村興成氏(メルシャン勝沼ワイナリー・チーフワインメーカー)の講演を聞く機会に恵まれました。
そこで、フランスワインを含む4種のワインをテイスティングさせていただいたのですが、そのうちの1本が「きいろ香」でした。
「甲州アロマプロジェクト」という活動の中から、香りにこだわるワイン作りをしている様子が伺えましたので、アロマの話でもご一緒したい・・・と思い、講演後に醸造家・味村氏に直接様々な質問をさせていただきました。
味村氏は気さくで快活な紳士でした。
様々な研究の結果、甲州ブドウには、柑橘の香りの他に、
ブルガリアンローズの中に含まれる芳香分子(β‐ダマセノン)の香りもあることが判り、その香りを表現するワインも醸造したということ。
しかも、ブドウの皮の部分に「β‐ダマセノン」が含まれているんだとか。サイエンスって感動しますね![]()
「きいろ」という名の青い鳥の秘話などをお話しして下さいました。
・・・・・・・・・・青い鳥なのに、「きいろ」チャン。
美しい「香り」は、日常様々なところに潜んでいます。
私はこの夜、ワイングラスの中に発見しました。
「傑作」の影には感動の「秘話」があります。
白ワイン「甲州きいろ香」のラベルの右上に、一羽の小鳥が見えます。これがきいろチャン。
ブドウから、柑橘の香りを引き出す術を発見した、フランス・ボルドー大学で研究していたある日本人の飼っていた愛鳥が・・・きいろちゃん。
「ワインはサイエンスとポエムの融合」と言った富永敬俊博士の足跡は↓
シャトーメルシャン歳時記
井上重治先生の著書『微生物と香り~ミクロの世界とアロマの力~』は、ナード・ジャパン認定アロマトレーナー、インストラクターの必携図書ですが、
この本の中にワイン酵母の事や、ワインのアロマの話が載っています。
ワインのアロマは他の種類に比して極めて多彩。それは、原料となるブドウの品種、栽培条件、発酵菌など、その土地の特徴が反映されるからとのこと。
また、ワインの特徴は香り=アロマにあり、清酒の香りが微生物由来なのに対して、ワインの香りは植物由来のものが多いそうです。(800種以上)
ソービニヨン・ブラン(白)の中にグレープフルーツ香を発見したのは、前述の富永氏(1998年)だと、この本にも記載されていました。
そうそう・・・
同じ山梨県甲府市には、ナード・ジャパンの実験農場があります。勝沼ワイナリーからは30分ほどのようですね。
| 固定リンク
「アロマ通信」カテゴリの記事
- アロマセラピストのお仕事。(2012.02.04)
- クリスマス、12月の香り。(2011.12.22)
- ストレス性蕁麻疹にハーブウォーター。(2011.12.12)
- 第2回 みんなのアロマ研究会!(2011.07.22)
- 夏のお肌のトラブルに。(2011.08.19)
この記事へのコメントは終了しました。




コメント