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ビスナギンとビスナジン

ベルギーアロマ研修記1

連日、生徒の皆さんから「ベルギー研修のお話を聞かせて下さいね!」とのリクエスト。

ナードベルギー本部での、知的好奇心を満足させる面白く楽しい研修旅行。

いったい何から書こうかしらと、

撮りためた写真を見ながら、テキストを復習しながら考えました。

やはり忘れないうちにまず、私の課題から片付けてしまう事にいたします。

ナード・ベルギー本部での研修は、精油の薬理、アロマテラピーの歴史、デルモコスメティックスと多岐にわたりました。

新しく出会う知識もありました。

クエラという精油に含まれる芳香成分について、一時講義が紛糾し、日本に帰ってからの宿題になっていました。

Thumb_photo02 クエラ

Ammi visnaga(L.)Lam

英名:アンミオイル 科名:セリ科 抽出部位:種子(果実)

生薬の世界では「アンミ」と呼ばれ、気管支拡張作用のあるケリンで知られています。

ナードジャパン発行の精油事典によりますと、ケリンは、ラクトン類のピラノクマリン類で、ケリンは平滑筋を弛緩させる事から「気管支拡張作用」という特殊な作用がある事で知られているとあります。

ベルギー研修では、同じくクエラに含まれる、クロモン誘導体のVisnagin(ビスナギン)と、クマリン類のVisnadin(ビスナジン)がいう成分について、名前が似ており、現地で混乱しました。

そして、レジーン・ピーエのセミナーでは、クマリン類のビスナジンに、冠動脈血管拡張作用、気管支拡張作用、尿管拡張作用があると説明されました。

治療特性

 鎮痙攣作用++++

パパベリンタイプの作用;

 気管支拡張作用++++

 冠状動脈拡張作用++++

 尿管拡張作用+++

 血液凝固阻止作用

上記の治療特性から、この精油は、喘息の発作や腎疝痛、痙攣性大腸炎に効果が期待できるようです。

同じく、精油事典によりますと、この精油は、内臓系の疾患の治癒、ぜんそくの鎮静化などヨーロッパの病院で特定の治療に効果を上げているとのこと。

紀元1世紀に著されたディオスコリデスの「薬物誌」にもこの植物の薬効について記載されていますし、エジプトでは民間薬として使用され、中世ヨーロッパでも利尿薬、腎臓結石の治癒に使用されてきたとか。

「エッセンシャルオイル総覧2007 三上杏平著」によりますと、

有用性として、喘息治療、高血圧治療、冠状動脈不全、結石除去他とあります。

私がこの精油について気になるのは、

最近サロンのお客様や知り合いの方に、気管支喘息の方(30歳~40歳代)が増えているように感じるからなのです。

精油の力をかりて、何とか楽にして差し上げる事ができれば・・・

アロマトリートメントでこの精油を使用するとしたら・・・

エステル類を多く含む精油、ベルガモット、プチグレン、ラベンダー・アングスティフォリア、カモマイルローマン、イランイラン、ネロリ等、とブレンドして使用してみたい。

ベルギー研修では、日頃薬局や医師にレクチャーしている講師陣だけあって、精油の経口投与の有用性、投与方法などのお話しもありました。

精油によっては、皮膚塗布が良いもの、経口投与に本来の意味があるものなど、不思議なほど明確に分類されています。

私は、精油の経口投与はアロマテラピーの一つの側面であると思います。

オレガノカプセルなどを飲用していれば、感染症にかかるリスクが下がります。これは、驚きの事実。

けれど、今回、私がベルギー研修の最中から今もずっと考え、感じていることは・・・

アロマセラピストが行うアロマテラピーは、また違う次元にあるということ。

Img_1739 ヨーロッパ最先端のアロマテラピーの学校で研修を受けながら、サロンでクライアントと向き合う時間にも充実感をリアルに感じるものです。

精油の薬理的知識は当たり前で、それだけでは成り立たないのが、アロマセラピストのお仕事。

バランス、バランス

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