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冬の前、秋のただ中。

冬の前、まだ秋の中。
玄関を開けたら、自然の造形美。

秋の真っただ中。

2010年秋のもみじは、近年にない程、美しく色づいています。

2日間続いた小春日和も、明日には真冬に変わりそう。

季節の進みは急速に冬へと向かっています。

暖かな秋の宵に、

心温まる光景と、言葉に出会いました。

新潟市出身の作家・坂口安吾を記念した市の第5回「安吾賞」の授賞式会場を訪れました。

りゅーとぴあ・新潟市民芸術文化会館の劇場へ。

安吾賞は、坂口安吾のように、様々な分野で独自の挑戦を続ける人に贈られます。

これまで、瀬戸内寂聴さん、俳優の渡辺健さん等が受賞しています。

今年、第5回の受賞者は日本文学研究者・ドナルド・キーンさん(88歳)。

市特別賞には、「こわれ者の祭典」代表の月乃光司さん(45歳)。

二人ともとっても嬉しそうで、キラキラして、こちらまで幸福な気分に。

幸福な人は、周囲の人をも幸せにするのですね。

ドナルド・キーンさんは、18歳の時に偶然出会った源氏物語(英訳)の美しさに衝撃を受け、この美しい文学を誰かに伝えたいと思い、それ以降これまでの70年間!多くの人が日本文学を愛するよう研究を続けてきたそうです。

日本人よりも日本の文化を愛し造詣が深い方です。

「真実は本の中にあるが、情熱は教師の中にある!!」と、

はっきりとした日本語でキーンさんは言いました。

キーンさんはアメリカのコロンビア大学で教鞭をとり、アメリカ人に日本文学の素晴らしさを伝えていたそうです。

「伝えたい情熱」にかかりきりになり、楽しんでいると

あっという間に時は過ぎるものなのでしょうか。

私の日々も、まさに今そうかもしれない。

「アロマテラピーの可能性・精油の素晴らしさを伝えたい」という情熱があります。

もしも情熱がなくなれば、毎日が今より色あせたものになってしまうかも、ふとそんなこと考えました。

きっと、教える側に立つ人間は「情熱」がないと生徒に何も伝えられず、伝わらない。

好きなこと。

私も楽しくゆこう。

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