皆さま、こんばんは。
残暑厳しいですが、夜になると涼しい風も吹く新潟市。
お盆は、お仕事を早めに片づけて、
夕涼みがてら、夜の美術館へ通って過ごしました。
そこには、普段はない楽しい空間があったからです。
この御話は後半に書きます。
先ずは、
こちらが、新潟市美術館です。
1985年に開館してから30年。
老朽化に伴い、しばらくの間、閉館し、改修工事していたんですね。
そして、
7月19日に、いろいろな事や物が生まれ変わってリニューアルオープンしました。
綺麗なタイルの壁に、真新しいサイン!
この建物は、新潟市生まれの建築家・前川國男氏の作品なんだそうで、
上野公園の東京文化会館も彼の作品。
多作の有名な建築家なんですょ。
美術館は、一人遊びが楽しめる大好きな場所。
室内から窓の外を見ると、緑のお庭が広がっていて、落ち着く空間です。
カフェもショップも新しくなって、
大変モダンで居心地の良い空間になりました。
現在、
開館30周年記念 リバプール国立美術館所蔵
英国の夢 ラファエル前派展 やっています。
9月23日(水・祝日)までですので、皆さまも是非ご覧ください。
心にひびく美しい作品が見つかるといいですね。
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実は、8月10日(月)から今日、16日(日)まで、
新潟市美術館は、1週間限定で夜8時まで夜間開館していました。
さらに、
ロビーコンサート、全4回の「おんがくの夕べ」をフリーゾーンで開催していたのです。
私は、第3夜と第4夜、通いました。
第3夜(8月14日)は、ドイツ・ドルトムント在住で新潟市ゆかりの音楽家 関 敦子さんのピアノ。
関さんは、現在新潟市で開催中の「水と土の芸術祭」を意識して選曲したと仰っていました。
ベートーヴェンは、大地に根を張る「土」の人。
シューベルトは、「水」の様に生きた人。
そして、モーツアルトは天上の音楽とのことで。
音楽会が始まる6時半頃はまだ空の青と木の緑が見える時間で、
ピアノと蝉しぐれの合奏が、意外に心地く。
アンコールは、ドヴィッシーの「月の光」。
やさしいお人柄が滲み出るようなタッチに癒されました。
写真は、コンサート終演後です。
イスが足りない状況でした。
そして、第4夜。
チェロとピアノ。
ピアノは関田桂子さん。
彼女の演奏を聴くのは5年ぶりくらいでした。
相変わらず、よどみない音色、美しく感動しました。
今開催中の絵画展にちなんで、イギリスの古い民謡から、
モーツアルト、バッハ、
そして、リバプールにちなんで、ビートルズのイエスタディまで、
前14曲も楽しませてくださいました。
第4夜、(8月15日)終演後。
4日間で一番の大入りだったそうで、後ろの壁までギリギリ並んで、さらに出口の方へと向かって客席がはみ出し、蛇行していました。
職員の方々、始まる寸前まで大忙し!館内中の椅子をどんどん追加して運び込んで、
100人を超えていたようです。
館長自ら、プログラムを手配りしているほどです。
第3夜終了後、閉館まで40分以上ありましたので絵画鑑賞したあと、
帰ろうと、美術館の外へ出たら、花火大会!!
得した気分でした♪
夜の美術館で、カジュアルな音楽会。
絵画展のテーマに沿った音楽を聴かせていただけるのは、
かなり贅沢な絵画鑑賞の楽しみ方でした。
夕方5時頃から美術鑑賞を始めると、ちょうどロビーでやっているリハーサルの音が展示室に響き渡る構造です。
夜の開館も、音楽の夕べも大成功!
夏の新潟の風物詩となりますように・・・
新潟市美術館HP